平成20年8月29日(金)黒部渓谷 東沢にて
期 間:平成20年8月14日(木)〜9月2日(火)
末永単独
8月15日からのガイド協会の講習に出席するため、14日から神奈川に向かいました。
今回は、7月末日までの1ヶ月余り、北海道に在住していましたので、早割り等の割引切符の手配をしておらず、はじめて『青春18切符』を使ってみようと考えて、手配しましたが、
博多大阪間の特別列車(全席指定)は、既に満席で、仕方なくJRで、神奈川まで行きました。
個人的には、飛行機の旅より、JRの旅が好きです。
飛行機は、空港までの移動と余裕を持たせての行動が少し負担に感じます。それにキャンピングガスなどの持込ができないことが困ります。
8月14日 佐世保 晴れ
博多から新幹線に乗り継ぎ、小田急線の渋沢駅到着。
バスを待ちましたがが、なんと14日から、お盆の特別の時刻表となっていて、最終バスはすでに出ていました。
いきなりついていません。タクシーで、明日からの講習の拠点となる神奈川県の山岳センターへ向かいます。
15日 〜 17日 神奈川 晴れのち雨
NIAJのガイド講習を受講。
17日は、横浜の姉の自宅へ泊めてもらうことになっています。
前回の雪崩講習時に引き続き、ガイド養成講座の下越田校長に、横浜まで同乗させていただいた。
姉が横浜に在住していて、宿泊費でだいぶ助かっています。
18日 横浜 くもり
いきなり、週間天気予報が良くありません。
登山期間が長いので、荒天時には行動したくないし。
特に明日は、44歳の誕生日なので、数字にこだわり、あまり危険な場所に滞在したくありません。
予定では、七倉から入山して、水俣川と天上沢を遡行することになっています。
「雨で増水 流される 単独 危険 遭難」を連想してしまいます。
どうしても、前半に登攀用具が必要なルートを登り、その後、登攀用具を自宅へ郵送してから、一般道を登るつもりだったので、天候の回復を待つしかありません。
とりあえず、夜行バスで、上高地へ向かうことにしました。
19日 上高地 大雨
まだ、雨は降っていません。とりあえず、小梨平のキャンプ場へ向かいます。
必ず雨、それも大雨だと判断して、早朝7時前ですが、テントを張る準備をしている矢先に大雨となりました。
とりあえず、小雨になるのを待って、テントをはり、終日ビジターセンターで時間をつぶします。
この時期の上高地は、すでに秋の気配で、雨が降ると寒いくらいでした。
20日 槍沢 曇りのち雨
朝からは、何とか雨は降っていませんがが、予報は良くありません。
のんびりとテント撤収を進めていると、隣のお二人に朝食をすすめられ、ありがたく頂戴して、2時間ほど話をしました。
天候のことを考えると、無理して危険地帯に入ることもないので、ババ平のキャンプ場までと決め、のんびりと歩き出します。
途中、ご夫婦のお二人と会話しながら、徳沢園まで歩きます。
ご主人は、私の話し方から、出身地をほぼ特定されました。
偶然にも同じ、佐世保出身ということで、話が弾み、別れ際には、写真まで撮っていただきました。その写真を先日郵送していただきました。
ご夫婦とは、徳沢園で分かれ、横尾を目指します。
横尾山荘で、カレーを食べました。
たまたま、使ってみたいと思っていたモンベルの手動式のLEDのヘッドライトがおいてあったので、購入してみました。
横尾山荘は、宿泊しないと夕食の提供もお風呂も使用できないようです。
しかし、その後、涸沢小屋の従業員の方と北鎌沢で出会い、訪ねたところ、テント泊でも食事のみを提供する小屋は、多くなった聞きました。
ただし値段が少しはって、2000円〜2500円のところが多いようです。
それを考えると、正月の赤岳鉱泉は、あの食事で1000円とは、破格の安さだと感じました。
小屋にも二泊しているので、特別にしてくれたのかもしれませんけど。赤岳鉱泉の食事は、山小屋としては、日本一かもしれませんね。ほんとうに豪華でおいしいです。
ババ平では、天気予報通り、夕方から雨となりました。明日も天気は、回復しないようですが。
槍沢の高山植物
ソバナ |
アキノキリンソウ |
センジュカンピ |
] センジュカンピ |
ヤマアジサイ |
ヤマハハコ |
トリカブト |
トリカブト |
クルマユリ
キャンプ場の水場 キャンプ場の簡易トイレ ババ平から槍沢上部を望む
21日 北鎌沢出合 小雨のち晴れ
今日も朝から、天気はぱっとしません。
気分は、のりませんが明日一日だけの天気回復時に北鎌尾根を一気に登るために北鎌沢出合を目指します。
東鎌尾根の水俣乗越(みなまたのっこし)への分岐 乗越沢
「みずまた」ではなく「みなまた」と呼ぶようです。
九州の方であれば、はじめから「みなまた」と読むかもしれませんね。
石室を「いしむろ」 とか、登山では、なかなか読めないような漢字も出てきますね。
徳本峠は、「とくごうとうげ」とは、知っていないと読めないですよね。
水俣乗越への登山道は、とても整備されていて、一般道と変わりありませんでしたが、下りに使用する場合は、慎重に時間をかけての下山が必要でしょう。
水俣乗越からの天上沢への下降は、雪渓をずっと下りるのかと思っていましたが、巻道が雪渓のすぐ脇についていて、貧乏沢より格段に歩きやすい印象を受けました。
後半、雪渓上を歩くことになりますので、時期がもう少し早ければ、少し困難になると思います。
水俣乗越 天上沢を望む 天上沢上部
天上沢に下りてから、北鎌沢まで、遠く感じ、やっと到着。
前回、訪れた時の平成15年の記憶をたどる。
沢では、焚き火ですね!
沢では、やっぱり焚き火です。
雨天時の焚き火は、なかなか難しいです。面倒なので、自宅にあったいつのものかも分からない着火剤を持参したのですが、湿っていてうまくつきませんでした。
雨天でも一発で、焚き火をおこせるようにならないと、アウトドアマンではないのかも。
天上沢から北鎌沢への登り口
一応、前日に北鎌沢の入り口を確認します。
しばらくすると、対岸に登山者が見えました。
長い単独で寂しいので、早速にコーヒーを入れて、挨拶に行きます。
登山者は、涸沢小屋の従業員の方でした。
休みで、一ノ沢から入山して、同じく水俣乗越から北鎌沢出合へ来たとの事です。
ツェルトでガスも持たず、スニカータイプの靴で、軽量化を計り、一日でかなりの距離を歩かれるようです。
明日は、北鎌を越えて、涸沢小屋まで戻るとの事です。私も同じように、軽量化を計り、1泊2日で祖母傾の全山縦走をしたことがありますが、登山というより、トレーニングのような感じでした。
今後は、時間がない場合を考え、トレーニングとガイド登山の下見を兼ねて、このような山行も行うかもしれませんが、どちらかといえば、ランニングをしていた方が、私には向いているようです。まあ、トレールランニングもありますから。
22日 北鎌のコル 晴れのち雨
朝6時、北鎌沢出合を出発。涸沢小屋の方は、すでに出発しています。私は、肩の小屋までですので、ゆっくり出発しました。
途中、高山植物の写真をとりながら、北鎌のコルを目指します。
コルまでは、北鎌沢出合から2時間30分ほどです。
平成15年にはじめて登った時に、コルより独標よりの稜線に出てしまい、コルまで戻りましたので、北鎌沢を右へ右へという思いがあったせいか、コルまで、あと15分位のところで、ルートを誤ったようです。
途中で気がついたのですが、踏み跡もあり、戻るよりはこのまま登ってしまえと考え、登ることにしましたが、70gのザックが、枝にひっかかり、雨で濡れているために、とても時間を要しました。
おまけに、もし滑るとそのままという箇所も出てきて、一部ザイルを使用しました。ザイルをいったん出すと単独なので、とても時間がかかります。
水も1日で肩の小屋まで行くつもりでしたので、1gしかありません。
そのうち、1日でぬけることをあきらめ、途中昼寝をしながら、コルに到着したのは、なんと15時でした。
水もありませんが、沢を下り取りに行く気にもありません。
その内に、雨が降ってきたので、フライシートから滴る雨で、水は十分に確保できました。
クロマメの木の実
両方とも食べて見ました。右のブルーベリーは、以前から食べていましたが、左の赤のものは、はじめて食べました。
水がなくなっていたので、かなり多量に食べましたが、腹をこわすことはありませんでしたので、また食べたいと思います。
目が良くなるといいのですが。
北鎌のコルからの水俣乗越
クロマメの木の実でジャムを作りました。
テント内部に吊るしていますが、乾燥しません
23日 北鎌のコル 雨
雨のため終日、停滞しました。
24日 北鎌沢出合 雨のち晴れ
北鎌のコルからの天上沢 二泊もした北鎌のコル
今日も停滞と覚悟していましたが、昼前には、晴れてきたので、誤った箇所を確認するために、下山しました。
コルから、10分も下るとルートを誤った箇所に出ました。ルートを誤った場合、元に戻るということを再確認にしました。
行けるだろうでは、危険も増大するし、時間もとてもかかります。
『間違ったら、戻る。』を徹底したいものです。
道を誤った箇所(ここを真っ直ぐに登るところを右に登ってしまいました。コルまで10分程度のところです。)
濡れた装備を乾かすために、北鎌沢出合で、幕営です。
天上沢は、21日より明らかに増水していました。
沢水で、衣類を洗濯して、真っ裸で水を浴びます。雪解け水は、かなり冷たいです。
その直後に、二人の女性の登山者が表れたので、ビックリしました。誰もいないと思っていましたので。
二人も、焚き火をおこそうとしていますが、なかなかつかないようです。安易な気持ちで、手伝いましたが、なかなか火がつきません。
自分の焚き火は、簡単についたのですが、かなりあせりましたが、なんとか焚き火がおこせて、面目を保ちました。?
すでに面目は、なくなっていたかもしれませんね。でもついて良かったですよ。
二人は、明日北鎌を歩くようです。
25日 晴嵐荘 くもりのち小雨
天上沢を下降します
天上沢は、前日よりかなり水がひいてました。
山奥の沢は、簡単に増水しますが、水がひくのも早いです。
増水した時に、無理をして行動するより、のんびりして待つことが大切です。
また、雨天時の行動は、思いもよらない増水が起こる場合がありますので、慎重な行動が必要です。
天上沢のような水量のある沢に入るのは、初めてでした。
水量と水流から判断して、自分が、渡渉することができるのかどうか、判断がつきませんでしたが、何度か渡渉を繰り返すごとに、自分なりの安全な基準が分かってきました。
湯俣まで、下山する間に、高巻きから2回の懸垂下降を行いました。
一度は、立木からの懸垂なので、ロープの回収は問題ありませんでしたが、二回目は、岩からの懸垂で、捨て縄を使用しなかったために、回収に手間取りました。
ロープが岩に食い込まないように、小石で対策しましたが、ダメでした。
おまけに、ハングしたところを懸垂したので、回収までに2時間ほどを要しました。
単独でなければ、回収の確認ができるのですが、単独の場合の懸垂は、立木利用を除き、捨て縄を用いたほうが、確実なようです。
苦労した箇所が、写真にはなるのでしょうが、とても写真をとるような余裕がありません。
大きな岩魚が釣れそうな、淵もありましたが、その余裕も道具もありません。
やっとのことで、晴嵐荘まで下山しました。食事だけ小屋でとって、幕営しました。
26日 信濃大町 くもり
小屋で知り合った方が、下山するということなので、釣り道具の購入と休養を兼ねて、便乗して下山することにしました。
名無避難小屋
名無避難小屋は、高瀬川沿いにある避難小屋です。
私がこれまでに見たことがある避難小屋では、もっとも使い勝手がよく、きれいな印象を持ちました。
ぜひ、使って見たいものですが、位置的使う機会がなかなかないようです。
この日は、信濃大町の七倉荘に宿泊しました。
登山者には、理解のある宿ですので、岳人にはおすすめです。
27日 針の木峠 晴れ
朝一番のバスで、扇沢に向かいます。扇沢のバスで、日記を更新して、針の木峠へ。
百瀬 慎太郎 作
針の木雪渓下部の湧き水
針の木雪渓の高山植物
オオバギボウシ ラショウモンカズラ
キンポウゲ モミジカラマツ
ダイモンジソウ ヨツバシオガマ ウサギギク
モミジカラマツ
チングルマ(花が終了した状態) エゾシオガマ エゾシオガマ
針の木小屋でも、テントでも夕食だけOKということなので、ここで幕営することにしました。
以前、このテント場では、一度だけ幕営したことがあります。
エスパースソロウインター(内張りを取り除き、フライをしています。)
信州ミミズ(釣り用の餌です。)
28日 奥黒部ヒュッテ 晴れのち雨
天気は、朝から晴れましたが、昼前には雨となりました。
この日は、針の木谷をおりて、奥黒部ヒュッテまで歩きます。
針の木峠からの黒部方面を望む
針の木谷は、一般登山道とは考えない方がよさそうです
針の木谷の高山植物
ハクサンフロウ ヤマホタルブクロ
ミヤマオダマキ
オタカラコウ ヤマハハコ
ヨツバヒヨドリ
スノーブリッジ
スノーブリッジに、たくさんの木が乗っています。いかにこの谷が険しいかが想像されます。
黒部湖沿いの道は、維持するのに、とても手間隙がかかっているようです。
関西電力が費用をかけて維持管理しているのでしょうか。
この日は、お風呂も乾燥室も利用できるということですので、奥黒部ヒュッテに宿泊しました。
私一人だけの宿泊でした。一晩中、雨が降っていました。
29日 奥黒部ヒュッテ くもりのち雨
増水のため停滞。
上ノ廊下は、増水していて遡行することを思うと怖いくらいです。
一日中、釣り。
最初の1時間で5匹。
その後は、あたりなし。まあまあの型が2匹。
岩魚?
焚き火で、5匹とも焼いて食べました。 おいしかったですよ。
岩魚ですかね? 遠火で時間をかけて
午前中の上ノ廊下は、増水していましたが、午後は少し水量が落ちました。
午後から、雨。
夜は、降らないでほしいです。
小屋の親父さんから、明日も増水していたら、出直したらと。
今回は、停滞ばかりです。
はじめての上ノ廊下に単独で入渓しようとしているので、どうしても慎重になります。
明日もダメだったらどうしようかなあ。
30日 上ノ廊下 小雨
29日も午後から小雨でしたが、とりあえず上ノ廊下を遡行することにしました。
昨日、恐怖を感じた瀬もなんとか、渡渉できます。
ストックがかなり有効ですが、頼りすぎてか曲がってしまいました。
黒部上ノ廊下は、こんな感じ
8時ころから、強くはないが、断続的な雨、増水が心配です。
渡渉中、ザックの浮力で、足が浮き激流を流されました。
ザックの水の抵抗が大きく、自由がきかない中、なんとか岩にしがみつきましたが、どうやって岸にあがるか思案にくれます。
ロープを出して岩を支点にと考えますが、丸みがある岩は、ロープが固定できず、結局、対岸へ向けて飛び込んでなんとか岸あがることができましたが、
今度は、安易に出したロープが川底にからんではずれず、切断してしまいました。
このまま、撤退することも考えましたが、何が危険なのかも少し分かってきましたので、先に進むことにしました。。
下ノ黒ビンガ
その後は、水量がある箇所は、空身でいき、ザックをロープで引っ張ることを繰り返します。
どうしても流される場合も空身で、ザックを背負った状態で流されるととても危険です。
口ノタル沢
雪渓が残っていました
口ノタル沢先のゴルジュ
このゴルジュを突破できずに戻ってきました。
この水量で、私には単独では、無理でした。撤退です。
撤退するのにも勇気がいるのです。
いざ、撤退するとなると、いろいろ理由をつけたくなるのが、人情ですが、『実力がなかっただけです。』
これ以上、突っ込むと遭難の危険性があります。
仮に、運良く突破できても、次の難所を越えられるとは限りません。
撤退する勇気と、基本的に臆病であること。
この2つは、登山をする上では、大切な要素なのかもしれません。
結局、いろいろ理由をつけて、自分なりに納得している三流の登山者です。
この状態でも、単独では無理ですが、パーティーで、へつり補助のための道具か、もしくは完全に泳ぐ準備をして、のぞめば突破できると確信しています。
ぜひ、もう一度、チャレンジしたいのですが、悲しいかな私の周囲には、上ノ廊下を登ろうとする仲間は、少ないようです。
私のパートナーは、会の沢山行で、両足を骨折して入院中です。
それを聞いて、もし今回の登山(北アルプスの最奥の一般道ではない)で私がそのようになれば、谷で無線も通じず、最悪の状態になる可能性が高いと感じました。
やはり、単独行は、危険です。
しかし、技術的に格段に向上するのも単独行です。
全てを一人で判断して、一人で登っていくのですから。
そして、単独の方が、驚くほど多いのも事実です。女性の方もしばしば見かけます。女性の単独の方には、勘違いされるとこまりますので、あえてこちらから話かけることはありませんが、できればいろいろ話をしてみたいものです。
いったん、撤退を決めると少しでも早く、安全圏にと気が焦ります。
そして、逆に恐怖を感じることがあります。
今までは、強い精神力で望んでいましたが、それが緩むせいでしょうか。
8時ごろからの、継続した小雨でも、明らかに増水しています。
往路に軽々と渡渉した箇所も、疲れのせいか、増水のせいかわかりませんが、怖くてなかなか渡ることができませんでした。
結局、往路で渡渉した箇所も、何度か高巻きました。
高巻き中に、右手首を深く切ってしまいました、動脈まで切っていれば大変なところでした。
その傷もあとから、気がつくくらいですので、高巻きにいかに集中していたかわかりますが、逆にその他の危険に対する注意力がないので、このような怪我をしてしまうのです。
全体を見渡し、潜在する危険を常に総合的に判断できるようになる必要があります。まだ、経験が不足しています。
ダイモンジソウ
懸命に下降しましたが、水に濡れたザックが重たく、おまけに渡渉中に流された際に、強打した左膝に痛みがあり、奥黒部ヒュツテまで戻ることができずに、河原で幕営しました。
とても疲れていて、もしもの増水に対しての準備もせずに、雨の増水に恐怖を感じながら一夜をすごしました。
本来らば、増水を考慮して、斜面に退路のためのロープを張るなどの対策をしなければなりませんでしたが、大丈夫だろうと安易な気持ちと疲れからその気力がわきませんでした。
やはり、少し限度を超えた行動だったのかもしれません。
31 日 黒部湖 中谷 晴れ
夜半に雨が降らす、水量も減少。
一気に下山へ。
中層雲 高積雲(こうせきうん)「ひつじ雲」
上層雲 巻雲(けんうん)すじぐも
しかし、膝が痛く歩みは遅い。
左膝が、打撲していてかなり腫れている。
久しぶり天候も良いので装備品の乾燥、釣りを兼ねてもう一泊幕営することに。ただし、釣果はなし。
9月1日 信濃大町 晴れ
一晩、痛めた膝に湿布したところ、痛みがかなりとれて、歩きやすくなりました。昨日、無理をせずに正解でした。。来年には、四捨五入すると50歳となるので、無理はできません。幸いなことに年齢を重ねるごとに、自分のことを客観的に見ることができるようになってきました。まあ、それが当たり前だと思うのですが、並みの人間で良かった。
サラシナショウマ ウメバチソウ
シロマメノ木 クロバナヒキオコシ
シロマメの木は、食べるとハッカの味がするそうです。サロメチールの味と表現している方もいらっしゃいました。今度、食べてみよう。
ツバメオモトの実
サラシナショウマ
黒部ダム『ロッジくろよん』までは、観光用の遊歩道があります
黒部ダム
観光放水
観光放水
黒部アルペンルートは、ダムの上を歩きます
黒部ダム建設には、尊い命と膨大な労力がありました『黒部情熱の谷』(必見です。)
黒部ダム観光HP
はじめての黒部ダムにて
8月26日には、高瀬ダムに行きました。
黒部ダムは、日本最大級の水力発電所というイメージがありましたので、火力発電では、発電量も日本一と思っていました。
高瀬ダムの最大出力128万kWで、黒部ダムの最大出力33万5千kWの約4倍のようです。
ダムの大きさは、黒部ダムが大きいようですが、その違いどこにあるのでしょうか?
運用開始が、高瀬ダムのほうが18年ほど新しいので、技術的なものなのでしょうか。
黒部ダムを見学して扇沢へ下山。
再び信濃大町の七倉荘に宿泊。
宿のご主人が、この夏では、この日が最も良い天気で、だと話されていました。8月にこのような晴天はなかったそうです。
ビールを飲んで、寝ぼけた状態で、テレビを見ていたら、福田首相の退陣表明にびっくり。
いろんな考えがあるとは思ういますが、 『お疲れ様でした。』
今回の山行は、まだ予定しているルートがありましたが、帰宅することにしました。
北鎌も上ノ廊下もダメでしたが、失敗から学ぶ事のほうがむしろ大きいのかもしれません。
何より、安全が大切です。撤退の決断は、余裕のある状態でと感じた山行でした。
今回の山行では、たくさんの高山植物の写真をとり、HPに更新しています。
名称については、自分なりに調べましたが、ほとんどの花を特定できませんでした。
花だけではなく、葉もいっしょに撮影する必要があるようです。
花に名前がないものは、分からなかったものです。
もし、教えて下さる方がいらっされば、このメールに連絡いただければ幸いです。