不帰のU峰

目 的:2001年5月連休 【遠見尾根 〜 五竜岳 〜 八方尾根】下見

期 間:平成12年7月28日(金) 〜 8月5日(土)
メンバー
C L  H
S L  A木
記録  末永

食料 ヤンマー礼子

天狗の頭にて

7/29(土)
白馬駅着(12:00)⇒バス栂池高原(13:00)⇒栂池山荘1853m(13:55)
⇒白馬大池山荘着2380m(16:50)

乗鞍岳
28日の最終便で対馬から福岡へ飛び、夜行バスで名古屋を目指す。BCで長崎からの3人と待ち合わせ、JRで白馬へ。登山口の栂池までは、タクシーを利用する。タクシー利用には、4人パティーは、最適だ。夏山は、単独が 多かった私は、前日からの移動の疲れを取るために、ほとんど初日は動かない。しかし今回は、白馬大池までの約5時間の行動となった。初日から、乗鞍岳の少し手前で雨となり先行きが思いやられるが、その雨もすぐに止み、白馬大池のすばらしい景観を目にする事ができた。

白馬大池



7/30(日)

白馬大池山荘発2380m(6:00)⇒小蓮華山2769m(8:00)⇒三国境2751m(8:45)⇒白馬岳2932m(9:50)⇒杓子岳2812m(12:20)⇒白馬鑓ガ岳2903m(13:30)⇒天狗山荘2722m(14:50)

白馬岳

この日は、天狗山荘までで行程に余裕があるので、夏山としては、遅立ちとなった。小蓮華山付近から急に登山者が多くなる。ほとんどが、大雪渓から白馬岳に登る一泊2日のツアー登山者のようだ。ツアーリーダーは、一見して分かった。『彼らは、下りるとすぐに、また同じツアーの担当で白馬へ登るのだろうな!』とつい余計な事を考えてしまう。白馬山荘に着くと、遭難事故があったらしく、へリが飛んできた。大雪渓で動けなくなったらしい。民間のヘリなので後が大変だ。皆さん山岳保険には、必ず加入しておきましょう。杓子岳から先は、今年の正月行ったところなので、まだ頭にきっちりと入っている。黒部側の稜線上は、夏も冬もほとんど変わらない。ただし、言うまでもないが冬は、北西の風が強烈だ。

チシマギキョウとH氏

7/31(月)
天狗山荘発2722m(5:00)⇒天狗の頭2812m(5:40)⇒不帰キレット⇒唐松岳2696m(9:50)⇒唐松山荘2627m(大休止)⇒大黒岳⇒白岳⇒五竜山荘着2479m(14:20)

天狗山荘の夜明け

今日は、いよいよ今山行の最難関の不帰の嶮の通過だ。A木さんの膝の調子がよくないという事なので、心配だ。300mの天狗の下りは、登るとなるとかなりきついだろうと思いながら下る。正月に通過に1時間以上要した不帰U峰の難所も夏山となるときちんと巻き道があり何の問題もない。夏山と冬山の違いを改めて感じる。唐松山荘で大休止後、五竜山荘を目指す。牛首岩は、鎖場もあり注意を要する。山荘までは、思った以上に長く感じられ14:20に到着した。山荘からは、信州側に大きなブロッケン現象を見る事ができた。

五竜山荘からの唐松岳

五竜山荘からの五竜

8/1 (火)
五竜山荘発2479m(5:00)⇒五竜岳2814m(6:00)⇒北尾根の頭(8:25)⇒キレット小屋2465m(9:50)⇒八峰キレット⇒鹿島槍ガ岳北峰2842m(12:06)⇒鹿島槍南峰2889m(12:45)⇒布引山2683m(13:45)⇒冷池山荘着2398m(15:00)

鹿島槍ガ岳

昨日に続いて今日もガレ場が多いコースだ。八峰キレットもあるので慎重に行動する。五竜山荘から冷池山荘までは、思った以上に長くここを冬期に縦走するとなるとかなり大変だと感じる。とりあえず、次の目標は、春の遠見尾根から八方尾根の縦走だ。八峰キレットは、距離が短くそう困難とは思わなかった。剣の岩場は、歩いた事はないが、やはり一般道では、北アルプス南部の西穂から奥穂の縦走がもっとも難しいように感じた。とにかくここは、長く緊張の連続だ。鹿島槍ガ岳でまでくれば遠く槍ヶ岳、穂高方面の展望が拓けると期待したが、霧のためその展望を見る事ができなかった。冷池山荘テント場に、15:00着。サイトをさがすが、なかなか適当なところがない。仕方なく傾斜地に張ることになった。今回の山行で感じたが、北アルプスのテント地には、4〜5人用のテントを張るのに十分な広さのサイトは少ないように思う。夜は、雷雨がすごく明日の天気を心配しながら眠りについた。

キレット小屋

8/2 (水)
冷池山荘発2398m(5:00)⇒爺ガ岳中央峰(6:10)⇒南峰⇒種池山荘2446m(6:45)⇒岩小屋沢岳2630m(8:35)⇒新越山荘⇒鳴沢岳2641m(10:30)⇒赤沢岳2678m(11:30)⇒スバリ岳2752m(13:35)⇒針ノ木岳2820m(14:25) ⇒針ノ木小屋着2536m(15:00)

針の木峠から新越乗越

今日は、山行中最長の移動距離となる日だが、ガレ場がほとんどないのでそうでもないと思っていたが、スバリ岳の登りは、ガレ場も多くしかも急登で以外と大変だったが、このコースは、人も少なく南アルプスを歩いている感じがして良かった。

8/3 (木)
針ノ木小屋発2536m⇒蓮華岳往復⇒針ノ木雪渓⇒大沢小屋1660m⇒扇沢駅1404m

蓮華岳でコマクサをバックに記念撮影

最終日は、蓮華岳を空荷でピストンした後、日本三代雪渓の一つの針の木雪渓から扇沢へ下りた。

針の木雪渓を下るヤンマー礼子嬢