冬季常念山脈縦走

2010.12.27 〜 2011.1.6

末永単独

 今年も恒例の年末年始の登山へ出かけた。昨年は、祖母傾山縦走、一昨年も傾山から五葉岳往復を歩いた。


12月27日

 佐世保から夜行高速バスで名古屋へ。


12月28日

 名古屋から高速バスで松本へ。
松本で、「レスキュー費用保険」の本社を訪問して、スーパーホテル松本駅前に宿泊した。

 ちなみに、スーパーホテルは、全国各地にあり、ビジネスホテル部門で顧客満足度No1ということだ。
低料金で朝食もつき、何よりコインランドリーが設置されているのが嬉しい。ガイドでお客様に紹介しても、十分に喜んでいただけると思う。

12月29日

 大糸線で有明駅、それから有明駅からタクシーで、宮城ゲート。ゲートから中房温泉まで12`の林道を歩く。
合戦小屋までの予定であったが、小屋まで届かずに幕営。

 宮城(みやしろ)ゲート

 中房温泉に宿泊する登山者

 

新たに購入したオスプレーのザック(OSPREY バリアント) シンプルで高機能、使いやすく満足

 雪を踏み固めて、テント場を作成

 
12月30日

 年末年始は、かなりの荒天予報だが、とりあえず燕山荘まで。
とリあえず燕山荘まで登り、小屋で昼食。天気予報通りであれば、縦走は困難。稜線でテントを張って、停滞する気持ちにはなれずとりあえず下山。
 合戦小屋で幕営。

 この日は、写真を1枚も撮影していなかった。

12月31日

 31日 朝  合戦小屋

 中房温泉まで下山すると年末と思えないような晴天

 佐世保は、この頃から雪が降り出し年末年始は、同じ標高であれば長野よりも寒かったのでは。

 水作りが大変

 厳冬期の登山は、水作りが大きな仕事となる。生活術ともいわれるように、幕営登山の場合は、単なる水作りも技術の一つかも。

 雪は、袋に入れてテント内に保管

 それにしても天気が良い。予報も少しづつ、好転している。再度、明日合戦尾根を登ってみよう。


1月1日

 2011年1月1日は、中房温泉で迎えたが、幕営なので、温泉には入れず。

  2011年 夜明け

 佐世保の元年末年始、かなりの荒天だったようだが、北アルプスの稜線では、初日の出も見ることができたようだ。

  

合戦尾根

 

燕岳山頂

  

  

燕山荘

 これまで、すでにテントで3泊しているので、元旦は、燕山荘に宿泊した。
全ての装備を乾燥室で、乾かして明日からの縦走に備える。食事の後には、オーナーの赤沼氏の楽しい話があった。毎年、登ってくる常連のお客様も多いようです。
 次回は、ガイドでこれるように、山岳ガイドの検定がんばろう。


1月2日

 

燕山荘と燕岳

燕岳から大天井岳の縦走路

 日大山岳部

 日大山岳部

 大天井岳

 大天井岳のルートは、雪崩を避けるために、夏道ではなく直登する場合が多い。
大天井岳の斜面は、氷化しており慎重に登る。日大山岳部は、1年生もいるということで、ロープを使用していた。
 この斜面は、いったんスリップすれば、滑落停止させることは困難だと思う。この斜面で、きちんと滑落停止できる登山者は、まずスリップすることなどありえない。
この斜面は、安全のためロープを使用した方が賢明だ。

 この日は、天気もよく写真を撮るために、昼過ぎには行動を終了した。

 
冬季避難小屋

槍ヶ岳

残照の槍ヶ岳

1月3日
 

3日も快晴

槍穂高連峰のモルゲンロート

 登山教室モルゲンの表紙にほしかったモルゲンロートの写真をやっと撮影することができた。しかも、厳冬期の槍穂高連峰だ。この際、写真の出来は、仕方がないか。

穂高連峰
左:前穂高岳 中央:奥穂高岳 右:北穂高岳

 雪原

 なんて事はない雪原に見えるが、カチカチ凍っている部分と最中雪状態の部分があり、常に集中して歩かないと滑落の危険性大。

    

常念山荘冬季避難小屋 とてもきれい

日大山岳部の4名とは、前後しながら歩いた

 常念岳   写真では、山頂部分は見えない。

 槍ヶ岳  尖っていますね

常念岳

 常念岳からみた穂高連峰は、アルペン的な雰囲気がある。

 

 日大山岳部の4名とほぼ同じ日程で、入山していた。彼らは、私がいったん中房温泉まで下山している間、燕山荘のテント場に幕営していた。エライ!


1月4日

4日は、午後から天候が崩れる可能性があるいことと、本日中の下山を決めたので、厳冬期に下山経験のある長塀尾根は、パスして横尾へ下山することに決めて、テント場を出発。

 

  前穂高岳

 2010年の紅葉シーズンに歩いた奥又白池から前穂X・Yのコルを鮮明に見ることが出来た。秋にトラバースした部分は、雪崩が頻繁に発生しているはず。

  蝶槍

 上高地 河童橋

 予想通り、上高地まで来たころには、天候が崩れてきた。
たった今、稜線から下りてきたばかりだが、冬の上高地でも少し恐怖を感じた。

 しかし、なぜか厳冬期の上高地にスニカーに百円雨具の人が・・・・・・・・?

 釜トンネル

 徳沢で、日大の4名に追い付かれた。昨日の幕営地点は、私が2時間ほど先行していたはずなに。スタートが早かったのか?私が遅かったのか?彼らは、長塀尾根を下山している。
ちょっと劣等感を感じた。

 中ノ湯から高山行きのバスに乗って、高山市内のスーパーホテルに宿泊した。携帯から予約でき、本当に便利な時代だ。
夕食は、ホテル近くのという弱尊(じゃくそん)というカレー専門店によった。また弱尊でカレーを食べるために上高地の下山は高山に行こう。

 ホテルで洗濯して、温泉にも入り、公共の交通機関に乗っても迷惑にならないようにして帰宅しました。
名古屋での時間調整は、いつもの駅前アルプス。店主の方に、ガイドさんですかと訪ねられれました。
少しは、外見からもガイドらしくなったのでしょうか?しかし、体重は+10キロですから、減量しなければなりません。

 体力的な衰えは、厳しい山行をしていないので、あまり感じませんが、マラソン大会とかに出場すれば相当に感じるはずです。
その前に、このまま大会に出れば故障間違いなし。柔軟と筋力トレ、それから、食生活の改善が必要ですね。
 年齢に応じたトレーニングと生活というところでしょう。