内山峠からの矢立山649m(右)と増木庭山532m【H14.3.2】

日時:平成14年3月2日(土)
メンバー
C L : 末 永
S L : M田

   地形図を見れると内山盆地を標高500mを越える山々が囲んでいることがわかる。内山盆地を一周する縦走も楽しそうだ。それにこのコースを歩けば増木庭山にも登ることができる。増木庭山は、いつも龍良山から眺めるばかりで登ったことがなかったのだ。今回の山行で対馬の標高500m以上の山はすべて登ったことになる。標高500mを超える山は、下県郡の厳原町と美津島町にしかない。今度は、標高499mの黒土山を登ろう。

内山峠 435m 7:17 ⇒ 舞石ノ壇山 535m 7:30 ⇒ 小鳥毛山 511m 9:00 ⇒ 大鳥毛山 555m 9:40 ⇒ 矢立山 649m 10:30 ⇒ 増木庭山 532m 12:15⇒ 昼食 無名峰(三等三角点) 411m 14:00 ⇒ グリーンウェーブ 14:55 ⇒ ヒッチハイクで内山峠ヘ

内山峠

   内山峠は、アカハラダカ(渡鳥)の鑑賞地となっていて平成13年に展望所と駐車場が整備され簡易便所もある。

内山峠の簡易便所。台風時大丈夫だろうか?

舞石ノ壇山 535m (内山峠の展望所から)

   内山峠から舞石ノ壇山、矢立山、小鳥毛山、大鳥毛山、矢立山、増木庭山、無名峰を越えいったん瀬に下りてから木槲山、龍良山、萱場山 をえて内山峠に戻る全長18`の計画だったがのんびりした行動だったので無名峰までの半周となった。

   内山峠から舞石ノ壇山へは、写真の左端からの階段を登りしばらく柵と平行に歩き最高点で北へ向かうと15分程度で山頂に到着。

しばらく柵と平行に歩く

GPSで現在位置の確認

   GPSを使用しての位置特定の練習を行う。位置特定のために山ではGPSを使うことはないが、海では使用価値があると思っている。ハンディーGPSと地形図を使用して位置特定を行うためには、まず2万5千分の1地形図に緯度経度1分置きに線を引いておく必要がある。GPSで計測された緯度経度をマップポインターを使用して地形図から位置を読み取る。マップポインターは、緯度経度によっても同じ1分でも多少距離が異なるのでのでその地域にあったものを使う必要がある。

   GPSで計測した位置は、2万5千分の1地形図上は、寸分のくるいもなく感激ものだ。それもそのはず、SAが解除された現在は、10m程の誤差しかないということだ。10m程の誤差ならば2万5千分の1地形図上では誤差はないのと同じだ。ただし、標高の値は、今いちあてにならないようだ。

   舞石ノ壇山は、三角点となっているが展望は良くない。今日は3月2日だが、昨年の12月に来た時から比べるとかなり薮が多くなっている。夏場に登ることはあまりすすめられない。

小鳥毛からの展望  左端から萱場山・龍良山(雄龍良または天道山)・雌龍良・木槲山

四等三角点の小鳥毛山 511m

小鳥毛からの展望  増木庭山(左端)と矢立山(右端)

   矢立山の登り口はいくつかあるようだが、正面の尾根から登るのが最も分かりやすい。道路端に大鳥毛登山口の案内板があるので案内板から左折して尾根に取付くとよい。道は枝が払われ歩きやすいが、枝の切り口に注意が必要。

大鳥毛山からの対馬最高峰 矢立山649m

   大鳥毛から見る矢立山は、有明山から見るそれとは全く山容が異なる。この山容を見て、遠見尾根からみた鹿島槍ガ岳のヒマラヤ襞を思った。

矢立山山頂にてコンパスの練習をするM田氏

   矢立山は、三等三角点になっているが展望はきかない。山頂を伐採せずに簡単な展望所が出来れば対馬最高峰なので晴れた日の展望はさぞすばらしいことだろう。

矢立山山頂付近の登山道?

   矢立山山頂付近の道は、わらのロープがごらんのように張り巡らされている。信仰のためだろうか。この地域は、毎年土地の所有権の問題で測量が行われているという話を聞いたことがあるが、何のためのものか良く分からない。

炭焼き釜のあと

   対馬の山には、いたるところに炭焼き釜のあとがある。その跡地は、平坦になっているところが多いので幕営地には最適だ。

増木庭山 532m

   増木庭山は、最近四等三角点となったらしい。内山盆地周辺の山は、新しく四等三角点となった山が他にもある。GPSもある時代なのに新しい基準点は必要なのだろうか?今度、三角点の意味を少し勉強してみたい。

増木庭山からの内山峠(写真中央の窪んだところその左が舞石ノ壇山 )

無名峰 411.7m の山頂

   この地域の三角点の山は、最近伐採されているようなので、国土地理院による測量及び空中撮影が行われたのだろうか?定期的に測量等の現地調査が行われているのは知ってはいるが詳細不明。