H13.5.1 遠見尾根からの五竜岳

はじめての春山を遠見尾根 から五竜岳に登り唐松岳 まで縦走して八方尾根を下りた。

今回、遠見尾根を登りに使った理由
遠見尾根は、夏山でも歩いた事がないはじめてのコースで、白岳の山頂直下に雪庇が張り出している可能性があると分かっていたので、下りに使った際トレースもなく見通しがきかない場合は、安全に下りる自信がなかったことと、一方八方尾根は冬山ばかり過去3回歩いているので、下部は広い尾根ではあるが見通しがきかない場合でもなんとか下りれる自信があったので、遠見尾根を登りに八方尾根を下りに使った。
通常、夏山は八方尾根を登り遠見尾根を下る縦走が多いらしい。

期 間:平成13年4月30日(月) 〜 5月3日(木)
メンバー
C L  末永
S L  K山

食料 ヤンマー礼子

5月1日
神城からタクシー ⇒ テレキャビン山麓駅824mテレキャビン・リフト ⇒ 地蔵ノ頭1673m(13:00) ⇒小遠見山2007mはピークを巻く ⇒ 中遠見山2037m ⇒ 大遠見山2106m(16:00)
テント泊

5月2日
大遠見山2106m(4:05) ⇒ 西遠見山2268m ⇒ 白岳2541m ⇒ 五竜山荘2490m着(6:50) 五竜岳2814m往復 ⇒ 唐松山荘2620m着(12:00) ⇒ 唐松岳2695m着往復 ⇒ 下ノ樺2130m ⇒ 八方池山荘1835m(15:20) ⇒ リフト・ゴンドラ ⇒ 八方770m

K山氏は長崎、ヤンマー礼子嬢は諫早から、そして私は佐世保からと3人ばらばらで出発して長崎本線の肥前山口駅で「寝台特急さくら」に3人が合流。その後は、いつものごとく名古屋経由で「特急しなの」に乗り継ぎ松本駅までそれから大糸線に乗り換え神城駅へ着いた。佐世保駅発17時10分神城駅着11時10分であった。ちょうど18時間の長旅となった。いつものことながら日本の西端長崎からは遠〜い。

神城駅に不要ば荷物を預けて登るつもりでいたが、コインロッカーがない。窓口に尋ねると有料で荷物を預かってくれるという事で助かった後から思えば、特急も停車する白馬駅ならコインロッカーもあるし、温泉も歩いて行ける距離にあるので、どうせ帰りは八方尾根を下る予定であったので、白馬まで行きそこからタクシーで遠見尾根の登山口まで行った方が良かった。

神城で食事をすませて、タクシーで遠見尾根の登山口まで。料金をメーター以上に請求されてしまった。多分荷物代だろうという事で3人で納得するが一言説明してほしいものだ。

テレキャビンとリフトを乗り継ぎ地蔵ノ頭ヘ全く苦労せず標高1700m近くまで登ってた。さすがに初めての春山はまぶしい。雪目になってはと思いサングラスを取り出し、顔や腕には日焼け止めのクリームさらにリップクリームもかかさない。代休を2日とっての山行なので日焼けして職場のひんしゅくをかうわけにはいかないのだ。

地蔵ノ頭からの八方尾根

地蔵ノ頭から見る遠見尾根はかなり長く感じる。テレキャビンとリフトを降りてからは、五竜岳まではひたすら登りとなる。初日は、非常に天気が良く視界も良好で後立山の山々の展望を十分に楽しみながら歩く事ができた。

遠見尾根下部(地蔵ノ頭近く)の登り

小遠見山手前の雪庇

雪山に通って6年目にしてはじめて雪庇を見た。思った以上に大きくせりだしているものだ。春山で雪が固くしまっているので踏みはずしたらタダではすまない。気をつけて登る事にする

K山氏と私

小遠見山は、全員の意見が一致して右の斜面から巻く事にする。これで40分ぐらいは時間を稼げたようだ。順調に歩け予定の幕営地の中遠見山にもかなり早くついたので、この先どこにでも幕営地はあるという情報だったので先へ進む事にした。しばらくすると左手に鹿島槍ガ岳が見えてきた。

遠見尾根からの鹿島槍ガ岳

昨日が夜行ということで、明日早朝から行動して唐松まで縦走する事にして、大遠見山で幕営する事にした。山頂付近は広くなだらかで冬山とは違い風がないのでどこにでもテントを張れる状態であった。テントは、今回購入したヘリテイジのエスパース・マキシムを使用した。

五竜岳を背景にして

春山は、天気さえ良ければ快適な幕営ができるようだ。この日は、食事の用意をすべて外でする事ができた。陽も長いのでのんびりとすごすことにする。夕食は、α米2個・ふりかけ・棒ラ−メン1袋2個入)と質素な物だが山では全く気にならない。しかし次回からはもう少し工夫してみたい。

二日目は3時前に起床して朝食をすませ4時5分に出発した。いつもなら出発までたっぷり2時間はかかるが前日に水を作っていたの早かった。理想は、起床して朝食をすませテントを撤収してから出発まで1時間と言いたいのだがちょっと無理なようだ。私の場合、朝おきてから何もしないでボーッとすごす時間が20分程あるので、それでも山岳会に入会してからはかなり早くなったと自分では思っている?実は長崎朝霧山の会に入会して一番驚いたのは、起床してからのみんなの動きのはやさで、はじめてのテント山行の時は少し驚いたものた。

西遠見山は、ガイドブックに五竜岳のピークハント時の幕営適地と紹介してある。冬山や春山でも悪天の場合は、大遠見山より西遠見山の方が風を防ぎやくその分は有利だと思うが、天気が安定している春山の時は、むしろ大遠見山の方が広くて平らなので整地の事を考えると有利だと感じた。西遠見山をいったん下るといよいよ白岳の登りだ。写真ではわかりにくいかもしれないが山頂直下の右側(北側)に雪庇が張り出している。この登りは、遠見尾根の下部から見ると垂直のようでとても登れるようには見えないが、実際に歩いてみるとそう問題ではないが、悪天時の視界がない日は雪庇の踏み抜きに注意が必要。また、ルート上にも幅は狭いがクレバスができていたので、状況によっては白岳のルートそのものが崩壊する危険性も全くないわけではないようだ。また、赤旗の一部がかなり雪庇に近い位置に立っていた事も気になった。いずれにせよ、安全に通過するためには、少なくとリーダーには他人をあてにする事なく登れる力量が必要だ。そういう意味では、冒頭に書いているように遠見尾根を登りに使ったのは賢明な選択だったtと感じた。

白岳の山頂直下に雪庇

五竜山荘に7時前に着き、受付前に不要な物をすべて置いて五竜岳のピークハントを行った。昨年の夏に私とヤンマー礼子嬢は一度登っているが山頂直下の岩場はすべて雪の下で全く様相が変わっていた。しかしながら、年によっては、山頂直下の岩場は、氷化して危険だと聞いていたがこの時は、階段状にステップが切られ下りもザイルは使用しなかった。
五竜岳山頂
昨夜の天気予報で天気が夕方から崩れるということだったので、この時点で一気に八方まで下ることにして先を急ぐ事にする

唐松までの縦走路は、牛首岳の岩場が難所となるが、写真のようにこの年は、全く雪はついていなかった。

ヤンマー礼子嬢【牛首の岩場にて

唐松岳には、K山さんは二度登っているという事で登らず、私とヤンマー礼子で登ることになった。五竜岳山頂には、かなりの残雪があったが唐松岳にはほとんど雪がなかった。

唐松岳にて

K山さんは待ちくたびれたらしく途中まで私たちを迎えに来ていた。後は、ひたすら下るだけだ。過去に三度歩いているがやはり残雪の時期はかなり様相が違う。これでは、視界が悪い日は、よほど注意しないと迷いそうだ。方池付近から雨となり最後は雪がない足場の悪い道を八方池山荘へと向かう。ここからは、リフトとゴンドラで一気に八方まで降りた。すぐにタクシーで神城駅まで行く。時間的には、新幹線を使えば今日中に長崎まで戻れるのでそのつもりでいたが、明日からGWということで新幹線も寝台特急すべて満席でとりあえず名古屋まで出て駅で一晩すごして朝一番の新幹線の自由席で帰ってきた。
長崎から日本アルプスって本当に遠いものだ。