雲仙山系縦走【2008.4.2 〜 3】

日程 2008.4.2(水) 〜 3(木)
山名 九千部岳1062m 国見岳1347m 普賢岳1359m 矢岳940m
 高岩山821m 絹笠山878m
 石割山968m
地形図(1/25000) 島原  (ウオッ地図について)
GPSデーター カシミールGPSデーター
主催 末永
参加者 末永  ヤンマー礼子
佐世保 発 4月2日 5:30
入山時刻 4月2日 8:00
下山時刻 4月3日 16:15
山行所要時間 1日 8:15
温泉 雲仙 湯の里温泉
佐世保 着 4月4日 20:00
所要時間 2日 14:30

 4月2日、3日の1泊2日で、山岳会の同僚のヤンマー礼子嬢と雲仙山系の縦走を行いました。
雲仙山系は、平成新山1486m(登山禁止)を筆頭に、1300m級の普賢岳1359m、国見岳1347m、妙見岳1333mのほか、観光客に親しまれているいくつかの山があります。今回の縦走は、その雲仙の山を一筆書きで、できるだけ欲張って登ろうとしたものです。

1日目 16繊。:00 〜 17:00  

 島原在住のヤンマー礼子嬢と田代原エコロジーキャンプ場で待ち合わせを、九千部岳山頂へ直登する尾根を登ります。この尾根は、話に聞いており、登ってみたかった尾根です。想像していたように、特に困難な箇所もなく、岩を巻きながら登ることができました。難を言えば、正規の登山道ではないのに、テープが多すぎることぐらいです。逆に言えば、初めて登山道以外から登る方には、安心感があっていいと思いました。
 この尾根は、初めてのバリエーションルートの経験にとても良いルートです。

田代原エコロジーキャンプ場

工事中ではありません

 田代原エコロジーキャンプ場は、イノシシだらけのようです。ヤンマー礼子嬢は、朝から3頭のイノシシが車の前を横切っていったのを目撃したようです。シーズン中には、キャンプ場から、離れるのでしょうか。少し、心配です。

注意 イノシシが出ます。

ヒカゲツツジ

九千部岳山頂 1062m

九千部岳山頂 一等三角点

九千部岳山頂は、ガスの中

国道へ出て第二吹越へ

 国見山の登山口となる第二吹越へは、いったん国道389号線へ出て数百m歩くことになります。

第二吹越

 第二吹越から急登をえて、国見山を目指します。国見山の山頂直下は、岩場となっていて、山慣れていない人は、少し恐怖を感じるかもしれません。冬季の霧氷登山の際は、初心者の方は、避けた方が賢明かもしれません。

 

平成新山

 北海道の昭和新山と同じような感じです。溶岩ドームの山です。

山頂直下の普賢神社

普賢岳山頂 1359m

普賢岳山頂から鬼人谷方面

あざみ谷

あざみ谷

 あざみ谷は、日本森林浴百選にえらばれ、野鳥が多い森です。

仁田峠

 雲仙観光の拠点、仁田峠です。雲仙ロープウェイの発着駅があります。私も観光で、何度か来たことがありますが、冬に車から降りた瞬間に、車内に戻りたくなるような寒さが、仁田峠の印象です。こんな時、自分でも、一応厳冬期の日本アルプスを登るのだがと思います。やはり、急に寒いところに出れば皆んな寒くて当たり前です。
 厳冬期の日本アルプスへ登る前は、必ず耐寒訓練をしてから登るようにしています。

 

矢岳940m

 矢岳は、非常にきれいな円錐形の山です。雲仙富士と呼ぶ方は、いらっしゃらないのでしょうか。

ショウジョウバカマ

 ショウジョウバカマは、とても美しい花でした。

矢岳940m

 矢岳山頂の標高は、国土地理院の地形図(地図閲覧サービス)では、940mとなっているのですが、どちらが正しいのでしょうか。
山頂の標高は、971mで間違いがないようです。三角点と山頂の位置が異なっている山のようです。このような山が意外とたくさんあります。

立派な案内板

 雲仙山系には、このような立派な案内板や立派な園地などがあり、とても管理整備されているという印象があります。さすがに、日本で最も早く国立公園へ指定されたことだけありますね。

宝原園地にて

 幕営指定地では、ありませんがトイレと水がある宝原園地でテントを張らせていただきました。
私のテントは、アライテンのと一人用です。このテントで、アルプスの夏山の単独縦走を行ってきました。




2日目 16繊。:00 〜 16:15 

 2日目は、宝原園地からの道標にしたがって、高岩山から登ります。

九州自然遊歩道の案内板

  宝原園地と高岩山は、九州自然遊歩道の一部になっています。遊歩道は、どのような考えで、ルート設定されたのでしょうか。必ずしも、山頂を通過していませんから。
長崎県が、九州自然遊歩道のMap作成をしています。この事業には、私の所属山岳会の会長が携わっていましたし、編集には、知人が関係していました。

 長崎県自然環境課  九州自然遊歩道
 『長崎県内の九州自然歩道は、口之津港から雲仙、橘湾岸をとおり旧長崎街道へ、さらに西彼杵半島を縦断、西海橋を渡り栗ノ木峠まで 全長 212km。
7つの自然公園をとおり、山岳、渓流、海岸など変化に富んだコースです。』

 長崎県の全長は、212kmです。長崎の場合、舗装路の割合がかなり高いようですが、いつかは一気に歩きたいと考えていました。もし、歩くことができれば、アルプスの一週間程度の遠征より、強い思い出として残ると思います。一週間で歩けるでしょうか、軽量化して、季節の良い時期に歩いて見たいものです。

説明版

 ミヤマキリシマが満開の時に群落を見たことはありません。平治岳に、満開の時期に登りましたが、その年の状態はあまり良くありませんでした。登山もただ登るだけではなく、何か一つテーマを持ちたいと思っています。花を見る事は、その中でも大切なテーマとなりますので、季節の花の鑑賞目的の登山もいいですね。
 

高岩山山頂付近の岩峰

 高岩山の付近には、『みそ五郎』という文字が目立ちます。


「みそ五郎」の伝説

遠い昔、高岩山に大きな男が住んでおった。

この大男、人が良く、力持ちで、だれからも好かれ、みそが大好きで「みそ五郎やん」と呼んでおったげな。
みそ五郎やんは、畑仕事をしたり、山を切り開いたりして、百姓からみそを分けてもらった。
朝起きて雲仙岳に腰を下ろし、有明海で顔を洗い、高岩山の八間石に足をのせて、天草の山々、有明海を眺めて楽しんだ。
今日も大きな鍬をかついで、腰を伸ばそうと鍬を地面から引き起こした。その反動で尻もちをついて、その土くれが有明海に「ざぶん」と音をたてて落ちてできたのが、湯島となり、掘った後が雲仙の空池になったそうな。
 この、「みそ五郎」の伝説は、今日も語り継がれ、西有家に町おこしの達人として蘇り、「みそ五郎の里」づくりのシンボルとして活躍しています。

 高岩山の麓にある町が、西有家町です。「みそ五郎」は、西有家で語りつがれている伝説です。

みそ五郎さん

高岩神社

高岩山頂の水場

 高岩山山頂には、水道がありました。おいしくいただきました。
雲仙は、古くから西洋人の避暑地となっていました。その関係でしょうか?山頂部に巨石が多い高岩山は、別名ロックヒルと呼ばれています。

 

アオモジ

カモ

絹笠山878m

 絹笠山は、サンセットヒルと呼ばれています。橘湾に沈む夕日が美しいところです。雲仙では、いくつかの山のガイド山行が実施されているようです。

絹笠山878mからの普賢山1359m

鴛鴦の池(別所ダム)

 鴛鴦の池は、人口の池です。千々石町の灌漑用水となっています。水の色に特徴がありますね。

鴛鴦の池(別所ダム)から藪こぎ

 鴛鴦の池から、登山道ではない尾根を歩きます。ヤンマー礼子嬢は、歩いたことがあるようです。

尾根上

 尾根上は、比較的歩きやすくそう問題になるところはありません。

長崎バスの所有地?

石割山968m付近の池

石割山968m

 鴛鴦の池から顕著な尾根がのびていますが、読図ができれば、石割山付近までは問題もなく歩くことができます。しかし、石割山頂付近の尾根が広いことと、石割山先のルートが分かりにくく、おまけにトゲのある植物が多く、予定通りに歩くことができずに、吹越にエスケープしました。石割山には、標識や赤テープは、見当たりませんでした。安易な登山は控えた方がよさそうです。

石割山から第二吹越を望む

 当初の予定では、石割山から千々石町の木場に降りて、そこから755mの三角点経由で九千部岳に登り返す予定でしたが、そのためには、もう一泊必要でした。いったん、吹越に出てからは、また、あのトゲのある藪を戻ることはとてもできませんでした。

大人100円

 湯の里温泉です。低料金でおすすめですが、石鹸・シャンプーは、ありませんのでご持参ください。



3日目
 
 10年ぶりに単独登攀のシステムの確認をしました。クライミングは、あまりにやっていないので、登ることはできませんが、八ヶ岳の岩稜及び雪稜を単独で登る予定なので、そのための確認です。ソロイストと呼ばれる単独登攀用のソロデバイスを持っていますが、いろいろ使いにくい面もあります。それに重たいので、以前、『ロック&スノー』に紹介
されていたルベルソによる、システムを確認しました。軽量化や予備のことを考えると、こちらの方がよさそうです。いずれにしろ、単独登攀は、落ちないことが原則ですので、その自信がないときは、いさぎよく撤退することになると思います。
 実際に、ルートでやってみないとわからないこともたくさんあると思います。

牛首岩

牛首岩