期 間:平成20年10月14日〜16日

末永単独

 

10月14日

 長崎空港から羽田経由で、新宿から松本まで高速バスで移動して、最後はJRで信濃大町へ。
信濃大町から再びバスで扇沢駅へ。終日、移動の日でした。長野は、遠いですね。旅費もかかりますし。大変です。

10月15日

扇沢駅にて

 扇沢駅は、夏場は駅の軒下で多くの登山者が寝ているようです。
別に注意されることもありません。

扇沢駅

 扇沢の紅葉のピークは過ぎていたようです。

黒部ダムの観光放水

旧日電歩道

 下ノ廊下は、旧日電歩道です。

関西電力の告知板

 下ノ廊下の登山道の整備は、黒部ダムを作る際の条件で関西電力が毎年行っているようです。多大な費用がかかっていると思います。
雪渓上は、歩かせたくないらしく上記のような告知板がありましたが、問題なく通過できました。

 関西電力の考えも理解できます。下ノ廊下を歩く場合は、バリエーションルートと同じくらいの気持ちが必要かもしれません。
雪渓は、日々その状態が変化していますから。

 まだ、多くの雪渓が残っていました。


ダイモンジソウ

黒部別山谷

 関西電力が危険告知していた黒部別山谷の雪渓です。

黒部別山谷

 下ノ廊下は、延々と岩壁をくりぬいた登山道を歩きます。はじめは、少し緊張しますが、基本的に一般道ですので、ザイルもアイゼンもなく歩くことができます。

 美味しい湧き水がありました。

 15日は、午前中雨でした。しかし、下ノ廊下は、標高が低いの雪にはなりません。稜線は、雪が降っていたと思います。
それにしても、最近の天気予報はよくあたります。

十字峡

十字峡

 こんな高くて狭いところを歩きますが、慣れれば怖くありません。でも、油断は禁物です。

登山道は、仙人ダムの中を通っています。

関西電力『人見寮』

 阿曽原温泉の露天風呂、男女が時間で分けられていますが、おばちゃんが時間より早くきたので、男性人は、あわてて時間前に出るはめになりました。


10月16日

阿曽原温泉のテント場

おもいっきり、寝坊して、テント場を出発したのは、6時14分でした。5時には、出るつもりでしたので、時間が少し心配です。

登山道は、仙人ダムの中を通っています。

水平歩道は、こんな感じです。落ちたら大変です。一歩一歩慎重に歩きます。

十字峡


 復路は、十字峡におりてみました。この沢の上流部に幻の剣大滝があります。

 下ノ廊下は、途中にエスケープルートなく、黒部ダムから阿曽原温泉までは、16`あまりを1日で歩かなければなりません。
しかも、雪渓の関係で、10月のこの時期にしか歩けないので、行動時間も限られます。
ほとんどの方が、くろよんロッジに前泊して、早朝からの行動でした。中には、12時間以上要した方もいらっしゃいました。

 私は単独で、黒部ダムから往復しましたが、ともに7時間程度でした。
小人数で山慣れたパーティーであれば、朝一番の扇沢からのトローリーバスで、十分に阿曽原温泉まで可能と思います。
ただし、あまりゆっくりする時間はないようですね。