内山からの稜線【平成14年5月4日】

期間 : 平成14年5月4日(土)
          末永単独

   今年のGWは、前半は行事が入り、後半は1日仕事で3日間を自由に使えることとなった。天気が思わしくいが、以前からM田氏からぜひ見てもらいたいと言われていながら果たせなかった『内院の滝』を見物がてら萱場山、龍良山、木槲山、尖山への縦走を計画した。しかし、4日は昨夜からの雨が降り続いておりようやく9時すぎに雨がやんだ。慌てて準備をして10時30分に厳原の自宅を出発。

厳原 10:30 ⇒ 内院 11:15 ⇒ 稜線 13:15 ⇒ 萱場山 13:25 ⇒ 龍良山 14:00 ⇒ 龍良山 木槲山 鞍部 14:15 ⇒ 八丁郭 15:20 ⇒ 龍良山からの稜線 16:20 ⇒ 内院 17:20

『内院の滝』入口

   昨日からの雨で内院川沿いの林道にも水が流れている。林道でこれだけ水が流れているのだから沢沿いの道を歩くとなると濡れることが予想されるので足元は気にせずに先を急ぐ。

地元中学生が設置した標識

   

    『内院の滝』の存在は、地元の人しか知らず、観光の対象としては、紹介されていなかったようであるが、最近地元の中学生が村おこしのため標識を設置したようだ。対馬空港にあった案内書には、今後地形図にも記されるということである。

内院川上部を望む

   写真からも分かるように内院川にはいくつもの枝沢が流れ込んでいる。私の記憶では、最初に右から枝沢、次に左から枝沢が出合いそのまま本流を行くと二俣となる。今回は、右俣をつめた。昨夜からの雨のために水量が多いことと長い滑滝が続き登山靴では沢すじを歩くことが危険であったので右岸側(上流から見る)の尾根を歩くことにする。それにしても長くて傾斜がある滑滝だ。沢登りをすれば楽しいだろう。

長くて傾斜のある滑滝

   『内院の滝』がないか確認しながら行くがどうもこの沢ではないようだ。二俣を左へ行った沢だったのかもしれないが、この沢は萱場山へ伸びているはずなのでそのまま沢ぎわの尾根を登る。傾斜が強い上に雨のためにかなり歩きにくい。

   約2時間でやっと稜線へ出る。右へしばらく行けば萱場山のはずだ。しばらく歩いても山頂に出ないので木に登って山座同定を試みるが霧のため視界がきかない。やっと久和の港が確認できた。何と萱場山の左側につめたつもりが、右側だったようだ。コンパスで方角を確認して進むと見慣れた山頂へ出た。

   出発が遅くなったので、この時点で木槲山への縦走はあきらめ龍良山を越えた鞍部から浅藻へいったん下り、さらに龍良山から神崎半島へ伸びる稜線へ登り返して内院へ戻ることにする。時間がないので急いで龍良山を目指す。急いだためか、萱場山からわずか30分で龍良山まで来る。本来ならばここから神崎半島の眺めが最高だがあいにくの濃霧で視界はほとんどない。

エビネラン

ギンリョウソウ

エビネラン(薄紫と白)

エビネラン(薄紫)

   濃霧のため視界はきかなかったが、エビネランを多数見ることができた。おまけに黄色だけではなく、白色と薄紫色のエビンランにも出会えた。黄色のエビネランはややおおぶりな花をつけて映えて見えるが、白色や薄紫色のエビネランはこぶりで可憐さを感じた。

ふき

   ふきがたくさんあったのでいくらか持ち帰り、煮付けにして食べる。余談だが、現在妻が出産のため里帰りをしているために自炊している。独身時代に10年間自炊してきたので別に問題ないのだが、登山道具を片付けてさらに夕食を作り後片付けまですればかなり時間がかかる。やっぱり妻がいて食事を作ってもらった方が良いですね。まあ、今後はたまの週末には私が食事を作ろうと思う。得意な料理は、「山菜料理」と言えるようになればいいのだが