野田ノ壇山付近から望む矢立山【平成14年5月12日】

期間 : 平成14年5月12日(日)
CL : 末永
SL : タクちゃん
           モリちゃん

日掛 60m 7:45 ⇒ カズエノ壇山 490m ⇒野田ノ壇山 460m ⇒矢立山 649m 12:27    13:27⇒大鳥毛山登山口 14:49 ⇒ 日掛 60m 17:00

   先月に引き続きタクちゃんと山行をともにすることとなった。今回はタクちゃん同様、北松浦郡田平町でもいっしょだった職場の先輩のモリちゃんもいっしょだ。以前から登りたかった日掛から矢立山へ伸びる尾根を登ることにした。

モリちゃん(左)とタクちゃん(日掛にて)

   日掛から忠実に尾根をたどるためには、駐車した空地のそばの神社からまず川を横切る必要があるので、歩きはじめていきなりの徒渉となった。その徒渉でいきなりタクちゃんが沈してしまった。スタートしてからわずか10分のできごとだ。どうも大切に持ってきたワインが重たかったようだ。
   さあ、ここから尾根に取付つくためのやぶこぎがはじまるはずだが、笹がしげりとても歩く気になれない。結局、佐須川沿の左岸の林道を歩きシワコウ川左岸の林道を南ヘ登ることとなった。ということは、何も佐須川を徒渉することなどなかったし、タクちゃんが沈することもなかったのだ。「すみません。」

シワコウ川林道からの矢立山

   最初に出会う林道の分岐を右折して尾根へ向かう。この林道は尾根を横切るようにつくられているので林道の最高地点から尾根にあがれば楽に登れるはずだ。

日掛を望む

   本来ならば日掛から矢立山へ伸びる尾根を完全に歩くためには、ダム付近から取付く必要があるが、それは困難なので神社から取付くつもりがそれも笹でやぶっていて難しかった。
  ダムの手前の空地にモリちゃんのガイシャを駐車しているが、この写真ではちょっとわからないようだ。この空地は、前に冬山の耐寒トレーニングのためにテントのみ、シュラフ無し泊まった所だ。水道もあり非常に快適。

黒土山499m(左端) 白嶽519m(中央よりやや左) 三隈山361m(中央)

   写真中央の三隈山には登ったことがないので今度登ろうと思っている。高くはないが、白嶽と有明山の中間にあり三角点もあるので山頂がやぶってなければ見晴らしは良いはずだ。

   

エビネランとともに その1

   今回の山行でもたくさんのエビネランを見ることができた。5月になって雨が多かったが今日は雲ひとつない晴天となり、展望もよしエビネランもたくさん見れて良かった。やっぱり、登山は天気が良くて花があった方が良いですね。


エビネランとともに その2

カズエノ壇山付近からの有明山(左) 有明峠(中央) 月輪山(右)

   尾根を忠実にたどるとカズエノ壇山490mと野田ノ壇山460mに出る。これらの山は、山頂が平らで広く特に野田ノ壇山付近では、ルートどりに神経を使う。天気が良くて視界があったから良かったが、視界が悪ければさらに時間を要したはずだ。

野田ノ壇山付近から望む矢立山

   ところで、『対馬には○○○壇山という山名が多いがどのよな意味があるのだろうか?』舞石ノ壇山、大阪壇山など壇という名の山をいくつか実際登ってみて感じることは、山頂が平らになって少し広くなっていることだ。

   野田ノ壇山からいったん400mまで下ると林道に出る。しばらく林道を歩いてから、再び矢立山山頂直下の尾根に取付く。ここからは、以前逆コースで歩いたことがあるので、気分が楽だ。しかし、気が緩んだせいか、いいかげんに歩いていたせいか山頂までの標高差100m付近で猛烈なやぶこぎとなってしまった。シャツは破けるし、二人に申し訳ない気持ちのまま先を急ぐ。山頂手前で何とか踏み跡に出ることができ、モリちゃん、タクちゃん、末永の順で対馬最高峰の矢立山648.5mに登頂することができた。中年男三人登頂を祝い万歳三唱をする。『バンザーイ   バンザーイ!   バンザーイ』 我々3人にとっては、矢立山は6,485mなのだ。

左から モリちゃん、タクちゃん、末永

   矢立山では、ワインと昼食でちょうど1時間をすごす。5月になってから久々の晴天で本当に気持ちが良い。やっぱり登山は、晴れの日が最高。矢立山山頂には、白嶽三角点と同じ立派な標識が立っていた。『ご苦労様です。』
   せっかくの対馬最高峰だが、ご覧のように山頂付近に薮が多く視界がきかないのでちょっとした高架橋を設置すれば良いのにと思う。

大鳥毛登山道入口付近からの白嶽と有明山

   写真をクリックすると地図ソフト「カシミール」で撮影したCGへリンクします。

   時間の都合で、小鳥毛山、大鳥毛山、月輪山へは登らず、そのままシワコウ川沿いを日掛まで直接下る。途中、川の流れで喉を潤しながらゆっくりと歩く。『シワコウってめずらしい名前の川ですよね。どのよな意味があるのでしょうか?』

左から 龍良山 木槲山 増木庭山 矢立山 白嶽 御岳 有明山

   内山盆地の周辺には、標高500m以上の山が、舞石ノ壇山、萱場山、龍良山、木槲山、増木庭山、矢立山、大鳥毛山、小鳥毛山と8つもある。1泊2日で縦走が可能と思いますのでどなたかいかがですか。

日掛からの月輪山462m

   今回、職場の先輩でもあるタクちゃん、モリちゃんと山行をともにできとても楽しかった。いきなりのタクちゃんの沈、モリちゃんにとってははじめての登山で急登が続くやぶの連続など、ハードなところもあったが、五月晴れのもと遠く御岳まで見渡せ、美しいエビネランもたくさん見れ実に健康的な一日だったと思う。
   これに懲りず、またいっしょに登りましょう今度は、白嶽で「いりやき」などどうでしょうか。