根石岳からの天狗岳【H14.10.21】
期間 : 平成14年10月19日(土) 〜 21日(月)
末永単独
10月19日(土)
観音平 発 10:10 ⇒ 雲海 10:56 ⇒ 編笠山分岐
11:25 ⇒編笠山 12:40 ⇒ 大休止 ⇒ 青少年小屋
着 13:50
10月20日(日)
青少年小屋 発 6:42 ⇒権現小屋 7:50 ⇒ キレット小屋
9:10 ⇒ 赤岳 2890m 11:10 ⇒ 横岳 12:48
⇒ 硫黄岳 13:42 ⇒
根石山荘 着 15:10
10月21日(月)
根石山荘 発 6:30 ⇒ 根石岳 6:37 ⇒ 東天狗岳
7:00 ⇒ 中山峠 7:42 ⇒ 麦草峠 10:00 ⇒ 坪庭山頂駅
着 12:10
10月19日(土)
職場の研修が埼玉県であったので、1日代休をとって八ヶ岳の全山縦走(編笠山〜縞枯山)を行なった。
今年は、正月山行が悪天のため中止、夏山山行が入院のため中止であったので、今年はじめての中部山域だ。長崎県しかも対馬在住のために中央の山へ行くのには、時間・お金・気力が必要だ。出張を利用しての山行はこれらをカバーしてくれる最高の機会だ。しかし、特に仕事前の山行時には安全登山にいつもより気を使う。もし、事故でもあって仕事に支障きたすことがあったら本末転倒だ。ということで、アプローチが便利で、この時期降雪の心配の少ない八ヶ岳縦走を実施した。今回のルートは、将来の冬山山行の下見を兼ねて編笠山から縞枯山までほぼ八ヶ岳全山の縦走を2泊3日で行なった。
権現岳付近の岩稜地は、想像以上に長く冬山では、思ってた以上に厳しい印象を受けた。
グリーンロッジ【観音平】
小淵沢駅から観音平までは、定期バスがなくタクシーを利用する。他にも登山者がいたので、遠慮せずに相乗りをお願いすれば良かったのだが、単独乗車となってしま4,000円弱の出費となってしまった。
観音平までタクシーで行く間に多数の車が路肩に駐車中であったので、運転手さんに何のための駐車か尋ねたところ、きのこ採取ということであった。私も興味はあるのだが、知識がなくてはどうしようもない。
長崎からの冬山山行の場合は、初日は観音平付近の幕営になると思う。冬場の幕営は、グリーンロッジ付近が適当と感じる。
押手川で休息する登山者
押手川とは、苔が多く昔その苔を押したところたくさんの水がしみでてきたので、この呼び名がついたそうだ。
編笠山山頂にて
編笠山からの阿弥陀岳と南稜
編笠山からは、2月に登った阿弥陀岳南稜が見えた。南稜を登った日は、天気が下り坂で展望がきかなかったので、今回の山行で少しこの付近の概念が理解できた。しかし、この日も視界があったのは、ほんのしばらくで十分に展望を楽しむことはできなかった。
初日の幕営地となった青年小屋
今回の山行は、初日から天候に恵まれずテント設営終了とほぼ同時に雨となり一晩中降り続いた。
10月20日(日)
7時前に青年小屋を出発。昨夜からの雨は、あがってはいるがいつ降り出してもおかしくないような天気だ。
権現小屋付近の道標
権現岳山頂
長〜い梯子
権現岳からキレット小屋の途中にこんな長い梯子があった。冬山だったら懸垂で下りた方が早くて安全かも。
10月20日は、閉鎖されていたキレット小屋
キレット小屋から赤岳までは、かなり長く感じられ、しかも岩稜なので吹雪かれでもしたら八ヶ岳といっても冬山はかなり厳しくなりそうだ。
赤岳山頂
この日は、日曜日であったが、天気も悪いので八ヶ岳にしては登山者はかなり少ないようだった。
天気も悪く展望もきかないのでひたすら歩く。
小同心クラックの終了点となる横岳山頂
横岳 硫黄岳間の稜線からの赤岳鉱泉
硫黄岳山頂
硫黄岳山頂は、広く風も強いので迷いやすい。そのため山頂の前後には、多くのケルンがつまれている。
道標のケルン
この日は、前日からの雨でテント・シュラフとも濡れていて今日も天候が悪いので、あっさり幕営はあきらめ風呂のある根石山荘をめざす。山荘着
15:10。
今日の宿泊客は、私一人であったが大きな風呂を沸かして頂いた。食事も非常においしい。
その夜はかなりの雨が降ったので、山小屋泊で正解であった。
10月21日(月)
早朝6時30分出発。昨夜からの雨もあがり、空気がすきとおり雲がなければかなりの展望がききそうだ。
根石岳 2603m にて
展望風呂が魅力の根石山荘
根石岳からの天狗岳
東天狗には、根石岳からいったん下り登り返す。
東天狗からの天狗岳 2646m
東天狗から縞枯山方面を望む
中山を過ぎたあたりから雨となった。麦草峠からタクシーを呼んで茅野駅まで行こうかと思ったが、1万円ほどかかるということなので雨のなか最終目的地の横岳ロープウェイを目指す。
山麓駅の紅葉
3日間とも恵まれた天候ではなかったが、なんとか予定通りの山行ができた。最近は、計画通りの行動ができるようになってきた。これも経験のおかげのようだ。