右から祖母山・障子岳・古祖母山(大障子岩から)

期 間:平成12年4月21日(金) 〜 平成12年4月23日(日)

末永単独

4月19日(金)
佐世保実家発(22:15) ⇒

  20日(土)
上畑着(2:20) ⇒ 健男神社400m発(8:30) ⇒1200mピーク(10:05)
⇒ 前障子岩1409m(11:10) ⇒ 大障子岩1451m(12:37) ⇒八丁1290m(13:30)⇒ 宮原1402m(15:02) ⇒ 九合目小屋着 水補給 (16:10)

  21日(日)
九合目小屋発(5:00) ⇒ 天狗岩の分かれ1520m ⇒ 障子岳1703m ⇒
古祖母1633m(7:00) ⇒ 尾平越1170m(7:50)⇒尾平ブナ広場 水補給 (8:25)
本谷山1643m(9:35) ⇒ 笠松山1522m(10:32) ⇒ 九折越1270m(11:30)
⇒ 傾山1602m(13:12) ⇒ 三ツ尾 水補給 (14:35) ⇒ 九折登山口380m
⇒上畑着400m(17:30) ⇒ 佐世保着(22:15)

4月19日(金)

 対馬より福岡経由で佐世保の自宅へ戻り、夕食をすませすぐに上畑をめざす。

  20日(土)
 一人の運転となるので途中仮眠することを考え、午前5時頃の到着を予想していたが、思った以上に走ることができ午前2時すぎに健男神社前の駐車場へ到着。すでに3台ほどの先客がいた。さっそく毛布に包まり車内で仮眠をとる。7時すぎに起床して、一人なのでのんびりと準備をして、8時30分久しぶりの単独登山の出発だ。

 健男神社

 高千穂から来た単独の人とほとんど同時に出発するが、このコースがはじめてなのか登山道を何度も確認している。話してみるとはじめてのコースらしい。私もはじめてで、今日の目的地が同じ九合目小屋なのでいっしょに登ろうかと思ったが、状況次第では小屋に泊まらず先に行くつもりなので一人で先を急ぐ。天気も非常によく、アケボノツツジも咲いており絶好の登山日和だ。これだけ山に登っておりながら花の時期に登山するのははじめてなので、非常に気持ちがいい。途中、何度か今年初めての蛇と遭遇し、ビックリ。
 前障子岩と大障子岩は、登山道を右へそれてピークに立つことができた。下りは、それぞれピークから縦走路へ直接下る道もあったようだが、あまり道がよくなく、また単独なので安全に右にそれた道を縦走路へ戻り祖母山を目指す。

前障子岩付近からの本谷山(中央)と笠松山(左端)

 前障子岩への岩場(雨の時は注意が必要)

 大障子岩から祖母山(左端)

 大障子岩から宮原の手前までがスズ竹が伐採されておらず、多少歩きにくかったが、以前の祖母山と傾山間のスズ竹に比べれば距離も短く楽だった。八丁越と宮原の間に少しひらけた池の原があるのだが、スズ竹がしげっていたせいか気がつかずにとうりすぎてしまった。宮原からは、路もよくなり九合目小屋を快適に目指すはずが、今回もまた、両足が全部つりはじめ歩く度に痛くてしょうがない。これで九合目小屋の宿泊が決定してしまった。今回は、水だけではなくポカリも飲んでいたので大丈夫と思っていたが、以前は足がつることなどなかったに。練習不足なのかな。

 数年前に新築された九合目小屋

 小屋の料金は、高校生以上素泊まりで2,300円だった。同宿のグループの方からカレーを頂き料理する必要がなく助かった。とにかく両足ともつているので動くだけでも大変なのだ。このグループの方から塩をもらいひたすら舐めたところだいぶよくなった。この日は、天気は非常によかったが、夜半より雨となり風も強かった。ツェルトしかもってきてなかったので小屋に泊まって正解だった。

 21日(日)

 この日は、九合目小屋から傾山を経由して上畑まで行かなければならないので、早朝5時に小屋を出発。風も強く夜も明けきらず何とかヘットランプなしで歩ける程度だ。昨日と違いほとんどより道もせずひたすら縦走路を傾山をめざし歩く。縦走路が良くなっていることは、昨年夏にクマガ谷を遡行した際に本谷山から尾平越を歩いていたので、分かっていたが思った以上に整備されていた。以前は、祖母山から障子岳へ向かう箇所などは、非常に滑りやすところがあったが、巻道が新しく作られており非常に歩きやすかった。九合目小屋にも縦走路は、快適ですと書いてあるように以前とは比較にならないくらい歩きやすい。自衛隊と地元山岳会に感謝。

 尾平越 標識も新しく設置してある

 尾平越付近のミツバツツジ

 尾平越から傾山へ30分位行ったところにあるブナ広場は、以前よりもかなり広く整備され水も豊富であった。

 ブナ広場

 九折越小屋には、11時30分につくことができた。九合目小屋から6時間30分を要したことになる。九合目小屋の案内には、休まずにあるいて8時間。通常11時間という案内がでていた。単独で体力がある人であれば6時間でも十分に可能だと思うが、ゆっくり歩いて途中の展望を楽しんだほうがいいようです。私も次回は、グループでわいわい言いながら2泊3日程度で縦走してみようと考えています。

 傾山からの縦走路

 傾山の山頂で八代ドッペル登高会の3人に出会った。沢で一泊して傾山に来たということだ、傾山は直接沢をつめて登ることができるということなので今度機会を作ってぜひ沢づたいに登ってみたい。傾山からは、三つ尾の一般コースを下り林道に出て上畑を目指す。今回は、とにかく完全縦走を目標にしているので、林道に出てもヒッチハイクなどせずに上畑まで歩くつもりきてそれを実行したが、林道に出てからの2時間はやはりつらかった。登山靴では、山道の方がかなり楽です。アスファルトは疲れます。この日は、12時間以上の行動となったが、昨日もらった塩を補給しながら歩いたので足も全くつることもなく、無事に17時30分に上畑について終了。

感 想

 今回、祖母傾の縦走をして感じたことは、縦走路はとにかく以前とすれば比較にならないほど歩きやすくなっているということ。それと、障子岩の方は、まだ尾平の方よりかなり歩く人が少ないと思うが、縦走路からの展望は障子岩からの方が良いので今後、縦走する人はぜひ上畑〜上畑で実行していただきたいと思います。せっかくの九州を代表する縦走路が整備されていますので、皆さんがんばって縦走しよう