有明山への縦走路からの白嶽

期 間:平成12年5月5日(金)

メンバー

C L  末永
S L  K山  
記録  M渡

白嶽州藻登山口(5:30) ⇒ 鳥居305m(6:07) ⇒白嶽519m(6:40)⇒大休止
⇒三角点515m(8:10)⇒ 分岐315m(8:55) ⇒ 白嶽上見坂登山口(10:25)
⇒有明山558m(12:00)休憩60分⇒ 日掛100m(14:00) ⇒
矢立山沢入り口360m(15:30)⇒矢立山649m(16:30)
⇒矢立山登山口(17:30)

 長崎から来たK山さんは、前日私の自宅に泊まり、M渡さんと厳原で早朝4時に待ち合わせ、さっそく車2台で矢立山登山口へ。ここに帰りのために1台を残し、急いで州藻登山口へ向かう。今日の縦走コースの終了地点から出発地点まで車で走ってちょうど1時間であった。
 州藻登山口を5時30分に出発。登山口には、ツェルト1張とアメリカンのバイクがあった。アメリカンにツェルトとはめずらしいと思い、まだ寝ているはずなので静かに通る。州藻からの登山道は、かなり整備されており、美津島町が登山ブームを背景に白嶽登山を観光の目玉にでもするのだろうか。登山口付近は、いかにも公園にでもするような工事の仕方であった。


            
         白嶽山頂から矢立山(中央)と三角点を望む

 白嶽の山頂では、シルバーコンパスを使って山座同定を楽しむ。白嶽山頂から三角点へは山頂から鳥居の中間地点位まで下りて、岩場の基部を回りこみ稜線つたいに向かう。途中、何ヶ所も岩場があるが1ヵ所をのぞいて全て左へまく。三角点からの下りは、岩場となっており、少し気を使う。初心者がいる場合は、立木より支点を取り補助ロープ張った方が無難。

                      
  白嶽・三角点・上見坂分岐点      

 三角点からの踏み跡を下ると上見坂と白嶽の案内版のある分岐につく。本来、三角点までは、白嶽からこの分岐まで戻り、登り返すことになる(谷筋コース)が、稜線通しの方が1時間以上も短縮することができる。しかし、稜線通しは、踏み跡程度があるくらいなので自信がない方は、登り返すか、いったん鳥居まで下って上見坂方面の縦走路から右へ上り尾根を右へ折れそのままま登り稜線に出てから左へ少し行けばそこが三角点となる。

白嶽〜三角点までのルート図の詳細

 分岐から上見坂までは、ほとんど平坦な整備された登山道を歩く。途中、林道となり20分ほど歩くと白嶽の上見坂側の登山口へと出る。200mほど舗装路を厳原町方面へ向かうと右手に有明山の案内版がある。ここが、有明山への登山口となるが、登山道までは、ここから4.5`ほど林道を歩くことになる。車の場合は、途中未舗装になるが登山道のすぐ近くまで行くことができる。

  









 有明山登山道入口
 (上見坂から4.5`)

 登山道入口から30分ほどでなだらかな有明山につく。山頂は、草原になっており天気がいい日は、のんびりと昼寝に最高なところだが、残念なことに風が強いことが多い。風がない日は、テント泊も楽しいと思う。

 有明山山頂

 有明山からは、福岡から来ていたM浦氏とともに4人で日掛をめざす、M浦氏は、白嶽の登山口に駐車していたアメリカンの所有者であった。
 日掛までは、立派な標識もあって、2万5千分1地形図にも登山道は載ってはいるが、はっきり言って廃道状態で安易な立ち入りは危険です。最近、有明峠までは、測量のため木がきられ明確な道ができましたが、有明峠から日掛までは、地形図とコンパスが必要。立派な標識を立てるなら立派な道をと思うのは、私だけでしょうか。以前は、有明峠まで行くにしても地形図とコンパスが必要でしたが、現在は、有明峠までなら誰でも行ける状態なので、逆に迷う人がいないか少し心配しています。

 エビネラン

 

 有明山から日掛へ下る途中、エビネランを見つける。きれいな黄色の花だがランとしては貴重なものではないようだ。日掛からは、シワコウ川沿に林道を矢立山方面へ向かう。途中、ウドがたくさんあり今夜の打ち上げのためウドとりにせいをだす。湯がいてマヨネーズをつけて食べたら美味であった。

 日掛から有明峠を望む

 標高360m付近より沢沿いに西へ矢立山へ登る。この沢は、今回も水があったので、枯れることはまずないと思われる。沢登りとなるが、雨の直後でなければ、全く濡れずに歩くことができる。しばらくして二俣に分かれるが左へ行く。さらに登ると二俣となるがここも左へ行く。途中、登山道にでるが、そのまま稜線へ向けて直進すると尾根上の登山道に出る。そこから右折すると約150mで矢立山山頂に到着する。山頂は、三角点となっているが、有明山方面に一部見通しがきくだけで視界はよくない。また、山頂の標識等は、全くなかった。

 矢立山山頂

 車を駐車している林道までは、15分もあれば下れるはずであったが、4人ともはじめての道であったことと標識がなかったので、地図とコンパスにたよって林道へ向かうが、途中ロスもあって、最後はヤブごぎで林道へ出ることができた。

 対馬でも、いったん集落へ下ることとなるが、25`にもおよぶ縦走を楽しむことができた。約12時間の行動であったが、途中、山菜を取ったり植物の観察とかなりのんびりの山行であったので、実質の行動は、9時間前後と思われる。日掛は、水もありテントも張れる空き地もあるので、一泊山行も楽しいと思う。それと、矢立山周辺については、もう少し時間をかけて歩いてみて、詳細を後日、HPにアップしたい。