大島(北九十九島)【2008.3.18】

シーカヤックで平戸一周
日程 2008. 3. 17(月) 〜 22日(土)
海域 長崎県北部
地形図(1/25000) 楠泊 (ウオッ地図について)
GPSデーター カシミール   ルート概念図
主催 末永 山下
参加者 末永 山下
佐世保シーカヤックセンター 発 3月17日 16:00
温泉 なし
佐世保シーカヤックセンター  3月23日 11:00 
所要時間 5日 19時間

  9年ぶりに、シーカヤックで平戸一周を行う機会に恵まれました。今回は、シーカヤックガイドを目指している友人と二人艇でのチャレンジとなりました。
平戸のシーカヤックポイントを確認しながら、生月の一周と上下阿値賀島一周、下枯木島でのキャンプと盛りだくさんの5泊6日の旅です。9年前の行程からかなり余裕のある日程を組んでの計画です。

 初日目

 17日の出発時間は、末永の所要で大幅に遅れ、かつ下準備も十分ではなく当初の予定からかなり遅れてしまいました。
とりあえず、夕暮れと同時に佐世保シーカヤックセンターを出発して、初日は、ねずみ島でキャンプです。

山下さん 佐世保シーカヤックセンター にて

 ねずみ島へ到着した時は、すでに真っ暗でしたが、何度もキャンプしたことのある島です。
薪になる流木もすぐ近辺にあるので、大急ぎでテントを張って、焚火の準備です。
 荷物をおろしていて、水タンクを忘れたことに気がつきました。そのまま、佐世保シーカヤックセンター まで取りに戻ろうかと思いましたが、焚火を見ているとのんびりしたくなってきました。明日、行くことにして、さっそくビールで乾杯。ほっとしました。

 今晩の食事は、焼肉です。豚のブロック肉を焚火で焼いて、塩コショウで味付けナイフで削って食べます。キャンプで学生時代の友人とたびたび行っていたメニューです。
以前は、牛肉でしたが、今回は、豚肉です。豚肉の方が、おしく感じました。それに牛肉よりかなり安いので、今後は、豚肉オンリーです。

 今回は、登山ではないのでα米ではありません。生米です。しかし、水の消費を抑えるために、無洗米を使用しました。ツーリング中に、口の広いナルゲンボトル1リットルに4合の米をあらかじめしたしておきました。そのためか、炊飯はうまくいきましたが、1リットルのボトルに4合は、米の詰め込みすぎらしくボトルからなかなか出てこなくて、無理して出すので、米粒が崩れてしまいました。
 うまく炊けたごはんの写真をとっておけばよかった。

 4合のごはんは、夕食と翌日の朝食及び昼食用です。おにぎりのもとを入れて、あらかじめ、前日のうちにおにぎりを作っておきます。

 やはり、焚火のあるキャンプは、いいですね。


2日目

 朝から、佐世保シーカヤックセンター まで、忘れていたMSRの水タンク10リットルをとりにいきます。このタンクは、ナダカヤックスの末光さんのおすすめですが、シーカヤックのツーリングには、最適な水タンクだと思います。

 早朝から、ねずみ島と佐世保シーカヤックセンター を往復した後、ひたすら平戸を目指します。佐世保から、小佐々町の本土最西端の神崎半島を越えて、鹿町町に入ると北九十九島です。今回ツーリングは、シーカヤックカーのためにトイレが設置してある大島に上陸することも一つの目的でした。
 

大島

 大島には、午後3時前に到着しました。立派な浮き桟橋があります。ピットの大きさを見ると、やはりシーカヤックを意識して作られた桟橋のようです。

大島の案内板


海岸から整備された階段



大島のトイレは、バイオトイレ



バイオトイレのプロセス



とてもきれいです



ドアを開けると自動で作動します。


大島の浮き桟橋(シーカヤック用)

 この日は、夕方から雨が予想されていたので、立派なトイレがある大島でキャンプをすることにしました。

大島の海中

 天然の牡蠣を生でたくさん食べました。

展望台

 大島には、立派な展望台があります。その下に、テントを張ることができましたので、夕方からの雨と風にもかかわらず、快適に過ごすことができました。

やぶ椿

 九十九島には、やぶ椿が多いようです。

 ダンロップテント

 友人から貰い受けた年代もののテントです。大切に使い続けています。



3日目

 大島で終日停滞。



4日目

 風も少し弱まったみたいなので、少しでも北上するために出発したが、北の風でとても漕げる状態ではなく、早々鹿町町の『海と島の自然体験館』へ避港しました。
施設内の東屋にテントを張り、再び沈殿です。

鹿町町の『海と島の自然体験館』


東屋の下で、装備品を乾かします




5日目

 何とか風も収まり、行けるところまでということで、とりあえず平戸大橋を目指す。
途中、田平町の生向の海水浴場に上陸。トイレと水道(生水飲めません)がありました。
田平町の生向 海水浴場


今回の到達地点

 今回のツーリングでは、海から平戸大橋を見ることは、できませんでした。平成8年に、佐世保からシーカヤックを漕いで、平戸大橋が見えた時の感動を今でも覚えています。
安全第一ですので、また挑戦すればいいことです。それにしても、シーカヤックは、気象条件にとても左右されます。

 この日は、最大到達地点の田平町の青砂崎から、南九十九島の金重島まで戻ってきました。



6日目

 南九十九島のキャンプ地、金重島の朝焼けです。
結局、5泊6日のツーリングで、佐世保から田平町を往復しただけです。3月中のツーリングは、少し早すぎたようです。貴重な時間ですので、時期を見て、チャレンジすることが大切ですね。まあ、これも経験ですから。

金重島からの朝日

自家製ホットドック

 シーカヤックのツーリングで荷物をたくさん積めるからできるメニューでしょうか?卵を入れないホットドックでおいしいのでしょうか?今回は、卵を12個も持参しましたが、山には、なかなか持っていけません。2個用の丈夫な卵ケースがあれば山用にほしいところです。

月見草

 金重島のGWは、夕方になるとこの黄色の月見草が一面、足の踏み場もないほどに咲いています。
平成11年に、平戸の半元キャンプ場から、疲れ果て、ようやくたどりついた金重島に、月見草が色鮮やかに咲き、その美しさに心が和んだことを懐かしく思出だされます。

ハマ大根

ハマ大根

 ハマ大根は、砂浜海岸のいたるところにあります。
今回、初めて採取して大根すりにして食べて見ました。
通常の大根のように、大根すりにしても水気は全くなくパサパサしています。味もかなり苦味があるようでした。あまり、おいしい印象はありませんでしたので、今度は、葉っぱをたべてみようと思っています。

 最後に

 今回のツーリングは、5泊6日の予定で、平戸島周辺のシーカヤックのポイントを確認するつもりでいましたが、全くその目的は、果たせませんでした。
この一週間は、我々二人が感じていた以上に、条件は厳しかったようです。風が最も強い時に、大島で停滞していたので、問題はありませんでしたが、周囲の方にご心配をおかけしたようです。今後は、さらに注意しなければと感じました。これからも、無理をせずに、好条件を選んで再びチャレンジしたいと思います。