平成20年11月4日(火) 平戸市 頭ケ島
2008.11.2(日) 〜 5日(水)
末永単独
11月の1ヶ月間は、『Kayak in Hirado』の事前調査のために平戸に滞在しています。
当初は、ひたすら海に出ているはずだったのですが、なんと初日から、礫岩に登り、その後は、エコツアーの講習会出席、カヤック艇庫となる倉庫の掃除、カヤック台の作成と、ほとんど計画になかったことをやっています。
前半に3泊4日で、はじめて単独で完全一周しましたので、その模様をレポートします。
初日目
千里ケ浜(l8) 〜 野島(k10)
4泊5日の予定で時計周りに、千里ケ浜から出発。
川内町丸山公園
丸山公園では、毎年7月14日に鄭成功生誕祭が開催されています。
千里ケ浜
アコウ(木ケ津)
h平戸島のアコウは、獅子のアコウが有名ですが、木ケ津のものも大きいですよ。
木ケ津の沖にある無人島の『野島』
野島にあった大きな豆
豆ご飯をして食べましたが、あまりに豆が大きくご飯は炊けても豆は、まだ硬いようでした。
キャンプにいいかな!
紐差教会
平戸でお世話になっている山下さんの自宅が紐差の川の側なので、カヤックで遡上できないか近くまで行きましたが、干潮のためあきらめました。
近くに適当な幕営地がなく、野島まで戻りました。
野島にて
結局、で幕営しました。
2日目
野島(k10) 〜 女鹿(i14)
2日目も前日に引き続き、カヤックの練習をしながら、上陸できる浜には全箇所、上陸しながらのんびり漕ぎました。
途中、ボラの大群がいたので、ルアー釣りをしましたが、釣果はありません。
ロングツーリングに適したマリオン
カヤックの視認性を高めるために鯉のぼり。効果ありますかね?
マリオンは、ロングツーリングに適したカヤックですが、いろんな技術を行うには、もう少し小さめのカヤックがいいみたいです。ラダーなしの不知火Uあたりがいいかも。
とりあえず、平戸一周には、ラダーは必要ですけど。
カヤックで平戸一周をするための一番の問題は、飲料水の確保です。海岸線で、水道以外で確実に水を調達できるのは、木ケ津のこの水場だけです。どなたか個人の所有かもしれませんので、今度確認したいと思っています。ご存知の方は、メールください。
近くに、田んぼもあるようですが、飲料水として利用しても問題ないのでしょうか?
ちなみに私は、そのまま飲みました。
赤松崎付近の柱状摂理
つわぶきの花
女鹿近くの浜
女鹿の近くで、以前から何度か磯釣りをしたことがある浜で、幕営しました。
この浜は、玉砂利となっていて、快適に寝ることができました。
3日目
女鹿(i14) 〜 頭ケ島(b15)
舟木付近の浜
この水は飲めると思うが
この水は、上部に人工的なものが何もないので飲めると思いますが、水量が少なく水を集めることができません。この岩場を登れば、何とかなると思いますが、怪我したくないのでやめました。
前津吉の神社
前津吉の神社のトイレで少し水を頂きました。
立石のゴロタ浜
山下さんが、9月にカヤックのバウ(前)を破損させた立石のゴロタ浜です。こんな時は、問題ないのですが。
志々伎山
志々伎山
イノシシ
志々伎山のふもとの海岸に、イノシシが死んでいました。死んでからそう日は経っていないようです。何が原因だったのでしょうか。
岩壁の崩落
志々伎山付近の海岸は、岩壁になっていますが、いたるところで崩落の跡があります。この付近は、幕営には不適です。
志々伎山
宮之浦の柱状摂理
宮之浦の柱状摂理は、横になっていて六角形の形も小さめです。
志々伎山
志々伎山は、九州百名山の一つで平戸を代表する山です。見る角度から異なった山様を見ることができます。
頭ケ島に上陸する前に高島に寄りました。ツアーを実施する際は、高島で、水を調達させていただきたいと考えています。
廃校となった学校の水場を使えるようですので、実際に使用させていただく場合は、区長さんにご挨拶に行かなければと思っています。
頭ケ島
頭ケ島にて
頭ケ島から五島列島を望む
焚火
無人島での焚火は、最高です。今回は、知床エクスペディションの巻ストーブを活用しました。この巻きストーブは、知床エクスペディションで私が最も参考になった技術でした。
1m×1mのステンレスの上で焚火をします。そのステンレスを折りたたんでカヤックに積むので、巻きストーブなのです。
この方法で、何とか世界遺産の知床でも、カヤックツアーの焚火を環境省は認めてくれているようです。
巻きストーブでの焚火の利点
・ 焚火の痕跡を残さない。
・ 熱効率が良い。
・ 焚火を移動させることができる。
(雨天時に便利なはずです。)
巻きストーブでの焚火
4日目
頭ケ島(b15) 〜 千里ケ浜(l8)
明日から天候が崩れるという予報でしたので、一気に千里ケ浜まで漕ぐことにしました。平戸島の3分の1を3日かけましたが、今日は3分の2を1日で漕ぐことになります。
ということで、調査はお預けにして、最短のラインを漕ぎます。
宇久島
五島列島がこんなに近くに見えたのは、初めてでした。
下値賀島(左) 上値賀島
中江ノ島
中江ノ島は、生月の隠れキリシタンにとっての聖地の島です。
巻雲(すじ雲)
すじ雲が曲がったり、乱れている場合は、明日も好天のきざしです。明日まで天気は、もつかもしれません。
平戸一周時の最大の難所と考えている平戸島の北端(白岳直下)は、満潮時の通過で、はじめて三角波が立っていませんでした。
満潮時に通過するのがベストなのでしょうか。
平戸大橋
頭ケ島を7時30分に出発して、2時には平戸大橋にいましたので、ここから千里ケ浜までは、海岸線をゆっくり漕いで行きました。
やはり、海岸で釣りをしている方や散歩している方と会話ができる位に、沿岸を漕いだ方がいろいろ楽しいようです。
また、その方が確実に安全性も高くなります。
今日は、23日ですが、急遽、24日から2拍3日でエコツアーの研修へ富士吉田へ出かけることになりました。
せめて、5周はと考えていましたが、実際の活動は、カヤックの艇庫を掃除、カヤック台を作成、カヤックのスキルアップの練習などにも多くの時間を使いました。
それも必要なことです。
静岡から帰着後、何とかあと一周したいと思っていますが、天気はどうでしょうか。
この1週間でたいぶ寒くなりました。