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私が登山をはじめたのは、1982年10月の屋久島からです。『1月に35日雨が降る』と言われる屋久島は、当然のごとく雨でした。 濡れた衣類のまま寒さに震えながら、高塚小屋で一晩を明かしたことを今でも鮮明に記憶しています。『登山は、多少なら寝たまま乾かす。』という言葉のみを信じつらい一夜を過ごしました。
未組織の登山者の場合は、このような単純な失敗を経験しながら登山を学んできたと思います。現代は、登山者の多くが、未組織登山者です。登山を基本から学ぶということよりも、百名山ブームの中、なによりも山頂に立つことを目的のみに登っている方も数多くいらっしゃいます。
これもひとつの登山のあり方だと思います。目標を持って、登山を継続することは、健康のためにもとてもすばらしいことです。
しかしながら、登山は自然の中で行う活動です。一般生活とは異なり、街中ではなんでもないことが山中では,遭難騒ぎにまで発展してしまう可能性もあります。
登山において、最も危険な状態は、「何が危険なのかを認識できていない状態」です。登山教室では、具体的な遭難事例を紹介するなどして、受講生の安全管理の認識を高めるとともに、基本的な登山技術(用具の選択・観天望気・読図・コンパス・セルフレスキュー 他)を学んで、登山を今からはじめる方が、積雪期を含めた中級山域でのリーダーを目標にして、経験レベルに分けて開講いたします。
登山教室のほかに、テーマを決めての公募登山も行ってまいります。登ることだけに集中して、珍しい高山植物があっても、みすごしてそのまま通りすぎてしまうことがあります。「植物観賞」「写真撮影」「お月見登山」などテーマを決めた登山もすばらしいと思います。
継続して登山教室に通えない方を対象に、「読図とコンパス」「セルフレスキュー」 「ビバーク(予定外での山中泊)体験」等のテーマ別の教室も実施いたします。
また、短期集中の合宿形式(3泊4日程度)の登山教室も開催いたします。
登山教室『自然の中で』を通じて、一人でも多くのお客様が、自立した登山者として、 山との関わりを継続して持っていただけるように心より願っております。
そして、私自身もお客様との関わりの中で、プロガイドとして成長していけるよう努力してまいります。
ありがとうございました。
平成20年6月 吉日
